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先日、蕎麦打ちをした。
人生、二度目である。 師匠は同じ、ハットリさん。(忍者じゃないですよ) サラリーマンから出張蕎麦職人になり、サラザンという店を持ったあとは、多くの弟子を育ててきた。 以前、「スタイルプラス」という番組で取材をさせていただいた後、 ディレクターさんと 「一度、入門してみようか」とうかがった。 結果はサラザンならぬ…サンザンだった…。 実は結構、「意外にやれるんじゃないか…」と思っていたのだ。 それが、みるとやるとでは大違い。 麺棒をころころころがすことがとにかくできない。 蕎麦粉のないところで、素振りまでするはめになった。 あんなに自分が不器用だとは思ってもいず、かなり落ち込んだのだった。 めぐりめぐって不思議なご縁があり、 今回は完全なプライベイト。 「リベンジだ~」とのぞんだのだが 結果はやはり…。サンザン(笑) 「経験は充分生きてますよ」と慰めてくださったが…。 不器用は治らないんだな…きっと。 終わったあとは、ハットリさんのお弟子さんの店 「創愿(そうげん)」で食事。 こちらは絶品蕎麦懐石。やっぱり、蕎麦ってこうじゃなくちゃ。 で…。 わたしが打った蕎麦は…というと、翌日、両親に振舞ったのだが…。 「なんだか短いなあこの蕎麦」(by父) 「あら、固まってる」(by母) と、まあ推して知るべし(涙) でも、材料はとびっきり。なので、 「蕎麦湯がうまい!」 「かおりがいい」と大好評。 蕎麦らしい形態になるまでには、まだまだかなりかかりそうである。 ■
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by buchi128
| 2010-02-26 21:46
| おいしいのツボ
見慣れた風景も、いつもと違って見えることがある。
時を同じくして東西の客人と味わった名古屋は、とても新鮮だった。 一人は東京からのディレクターさん。 取材のため、名古屋へ。 打ち合わせ中、いろいろうかがうと、名古屋へは何度もいらしているとのこと。 また、名古屋の取材も多かったそうなのだが、心残りがあるという。 「まだ、食べたことがないんですよねえ。あんかけスパ」とこちらへの視線は、お願いモード。 久しぶりに、栄のヨコイでランチすることになった。 自然、なんとなく案内しながら歩くことになる。 「テレビ塔、やっぱ目立ちますねえ」なんていわれて見上げると、なんだかテレビ塔がよそ行き顔に見えるのだ。 「道、広いですよね~」 ああ。そういわれると空も広いし、すっきりして中々いいでしょ。なんてちょっと自慢してみたりして。 もちろん、あんかけスパも堪能。 ご満足いただいた。 夕方の名駅前の風景も 「すごいすごい。名古屋はやっぱりきれいだあ~」なんていわれると、 自分のことみたいにうれしかったりして。 考えてみれば、自分もこんな風にゆっくり夕暮れの名古屋なんて眺めるの何年ぶりだろう。 な~んて思ってたら。 その5日後。 友人が、大阪より来名。 宝塚観劇のため。中日劇場でごひいきのキリヤン(月組の霧矢大夢)の公演があったのだ。 うまいと評判のキリヤンの舞台を一度観たいと思っていたワタシ。当然、ご一緒する。 彼女は、名古屋でずっと一緒に仕事をしていた仲間。カルト芸人から落語、文楽、歌舞伎までとにかく芸事に造形が深い。趣味が高じて(?)最近大阪へ引っ越してしまった。 久々の名古屋を、 「緑が多くて、道が広くてこんなにいい町だと思わなかった」 と、なつかしそうに見回している。 なんだか、実家に帰ってきた娘をむかえたばあちゃんの気分。 「そうかね。そうかね~。ゆっくりしていきな~」。 落語会や観劇のあとは、いつもなら、気軽な居酒屋などでぐびっとやるのだが、 ![]() どういうわけか、「名古屋名物満載の居酒屋へ行かない?」 ということになり、 なんとシメはそこの「小倉トースト」となった。 フランスパンにアンと生クリームとアイスクリームがトッピング。 王道の小倉トーストとは少し、様相を異にするが、これが中々の美味。 小倉トーストが、「喫茶店のいつものメニュー」から、ついに居酒屋デザートとして華々しくデビューした!という感じ。 宝塚観劇のあとにふさわしく? 「羽を背負った小倉トースト」というところ。 見慣れた風景同様、味もまた、一緒に食べる人、で味わいが変わるのである。 「小倉トーストはなれ風バニラアイス添え」480円なり 旬彩・名古屋めし 台所 はせがわ はなれ 052-951-5544 ■
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by buchi128
| 2010-02-22 00:38
| おいしいのツボ
え? と耳を疑うなかれ。
立派な「魚拓」。どうぞご覧あれ。 ![]() 鯛焼きはれっきとした「魚類」なのだ。 ただし、「魚拓」として残すのは「天然モノ」のみ。 「一丁焼き」といわれる一つの型で一つずつ焼く、昔ながらのスタイルのものだけ。 写真家として活躍している宮嶋康彦さんは、日本全国に足を運ぶうち、鯛焼きの魅力にとりつかれ この「天然モノ」が絶滅の危機に瀕していることを憂いて、魚拓を採り始めたのだという。 (ちなみに「天然モノ」とは宮嶋さんの命名だ) 宮嶋さんとはラジオのドキュメンタリー番組の取材でお世話になって以来のお付き合い。私も旅暮らしの身、「こんなところに天然モノ発見」と情報部員(笑)を買って出たことも。 上記のお店の鯛焼きはすでに絶滅してしまった(閉店してしまいました)のだが、近頃、あちこちにまた天然モノが、新発見されるようになった。 「岐阜と名古屋にもありますよ~」とお誘いしていたところ、 早速、魚拓を採りに来られることになった。 実際に魚拓を採られるのを拝見するのは、これが初めて。 こんなおもしろい(宮嶋さんごめんなさい)機会は滅多にない。 ご案内方々、くっついていくことになった。 ![]() 近づくだけで、もう香ばしい香りがぷ~んと迎えてくれる。 皮が薄く、ぱりっとしたタイプの鯛焼き。 私は早速ぱくつくが、宮嶋さんはご主人に断って魚拓の採取。 携帯用の道具を手際よく取り出し、鯛焼きを水で少し湿らせて和紙を置く。 その上から墨を塗ったタンポを丁寧にぽんぽんとたたいていく。 みるみる浮かび上がる、鯛焼きのうろこ。鯛の顔って目がまん丸で中々キュート。 しかし、それ以上に目をまん丸くしていたのは、ご主人だ。 「へえ~~~~~~~~! こんなことする人初めて見ました!!」 ![]() 採った鯛焼きをこれまたおいしそうにぱくり。 「こうやって採ると、ちゃんと鯛焼きもいただけるんですよ。 いろいろ試行錯誤した結果、このやり方に行き着いたんです」 ![]() こうしたエピソードをまとめて、以前、本も出版されたが、今年は各地で「鯛焼きの魚拓展」も開いている。 形のバリエーションの豊富さに驚き。そしてそれぞれの鯛焼きにはおいしいあんこだけなく、あったかな物語が詰まっていることに、ほっこり。 ひょっとして、名古屋でも? そんな期待にわくわくしながら、次の店へ向かう。 こちらは、もし企画展が決まったらまたご案内することにする。 あ、ところで、忘れてました。 福丸の鯛焼き、ウン十年の人生の中で3本の指に入る、おいしさ。太鼓判です。 「福丸」 岐阜市美殿町49 鯛焼き 100円 ■
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by buchi128
| 2009-08-14 22:56
| おいしいのツボ
誕生日ケーキ。
![]() 「近所においしいケーキ屋さんがあるから」 と買ってきてくださった。 おいしさとやさしさに うれしくって涙がでちゃう。 誕生日の瞬間も、真夜中の編集室だったし(涙) 一度目の試写が終わって、 ほっとしてから食べようということで楽しみにしていた。 甘味をおさえ、栗の味がしっかりするおいし~モンブラン。 土台は何とメレンゲ。 注文してからクリームをのせてくれるんだそう。 こんなモンブラン、初めていただいた。 キャトルセゾンというお店のもの。 さすが。世田谷のお店。オサレ~。 ![]() と、Oさん二つ目をすすめてくださる。 もちろん、いただき~! いくつになっても(いくつかはナイショ)ケーキは食べたいお年頃。 糖分の分解が最近追いついていかないことについては(笑) 今日は考えないことにします! ■
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by buchi128
| 2009-02-01 12:25
| おいしいのツボ
![]() そうあらねばなあ…。 と思う秋の日である。 ふと、先日旅番組で取材した稲を思い出した。 大変珍しい、稲である。 その名も「龍の瞳」。 数年前に岐阜県下呂市の田んぼで偶然発見された突然変異の品種。 「あるひ、田んぼの中に2株、見慣れない稲を見つけて」 発見者の今井さんにお会いして当時のおはなしを聴いた。 明らかにコシヒカリとは違うたった2株が、数年後一面の田んぼを覆うようになったのは、今井さんが農業のプロであったことが大きい。 当時農林水産省にお勤めだった今井さんは、 「すぐ突然変異種だとピンときて」 この品種を登録し、本格的に生産に乗り出したからだ そうでなければ、「ちょっと変わった稲が混じってしまった」で 終わったかもしれないのだ。 龍の瞳となづけられたこの稲にとっても、おかげでおいしいお米を食べられる我々にとっても 倖せな偶然。出逢いだったといえる。 ![]() それにしても、粒がでっかい。 コシヒカリと比較してこの大きさ。 もちろん味もしっかり。コクがある旨さであった。 ■
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by buchi128
| 2008-09-20 02:38
| 旅のツボ
「スーちゃんて?」
…キャンディーズの? わかる世代は限られてるよなあ。 …釣りバカの? あれは、す~さん! だが… 名古屋人が「スーちゃん」といったらこの人しかいない! そう! 「寿がきや」のスーちゃん! だがね~~! ![]() (というわけで、ここから特別名古屋弁バージョンでお送りしましょう!) むちゃくちゃびっくりしたでかんわ。(とてもびっくりして困ってしまうほど。という強調系。実際に困るわけではない) 愛知県図書館でスーちゃんに会ったんだわ~! 「エイプリルフール?」 ちがうちがう、 ほんとだて。 ほんとのことだでかんわ~。(本当のことなのだっ!の強調系です) スーちゃん、何しとったと思う? 図書館で本を借りとったんじゃないよ。 何と、レストランにいたんだわ~! 今日愛知県図書館へ調べ物に行ったんだけど、 何と5階に「寿がきや」がオープンしとったんだわ~。 看板によると、3月14日からだって。そ~書いたった(かいてあった。) まさか、図書館にまであるとは思わんかった~。 地元のちょっと大きなスーパーには大抵ある「寿がきや」。 高校時代で~りゃ~お世話になったで、懐かしくてね~。 (地元密着のものすご~くリーズナブルなラーメンと、ソフトクリーム、甘味の人気店。数々の名古屋めしのインスタント食品も販売している。ご存知ない名古屋地区以外の方にはHPをご紹介) ウン十年ぶりに、覗いてみたんだわ。 やっぱりラーメンかな~とおもったんだけど、期間限定の文字につられて「わらびもちクリームぜんざいを注文。 何と230円。やっぱり安いわ~。どういうわけか、こんな甘味にも、ラーメンスプーンの変形版かなあ? ![]() 緑の多い官庁街なので、窓からの眺めもえ~よ。 5階の会議室の奥、いっぺん行ってみや~て。(一度いってみるのをおすすめします) ■
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by buchi128
| 2008-04-01 20:24
岐阜県・中津川へ取材。
お邪魔したIさんのお宅で「赤福」と久々の再会! ![]() 「ブログ読みましたよ」 ワタシが甘いものにとっても執着しているのをご存知で、「赤福」をご用意くださったらしい。 感涙にむせぶ。 Iさんは、老舗のお茶屋さん。おいしい中津川のお茶と一緒にいただいて、感激もひとしおであった。 ![]() 「そういえば、今日ははざまさんの蔵開きじゃなかったかなあ…」 ぽつりとおっしゃる。 「はざまさん」とは地元老舗の酒蔵。 「お酒は?」 「もちろん!大好物ですっ!」 昨年秋、別の番組で当地を訪れたとき、ついつい試飲して ついついお土産に買って帰ったことを思い出す。 サッパリ辛口、美味だった。 土曜日曜は、年に一度の蔵開きと聞けば、そのまま帰れるはずがない! ![]() 2種類の吟醸酒が、樽にはいって鎮座ましましている。 当然、飲む。 でもって、今年の酒粕で作った粕練りだの、ウリ漬けだの、甘酒だの、あらしぼりだの、近所の豆腐屋さんの寄せ豆腐まで、つまんで、食べてのみまくる。まるでデパ地下状態。 ![]() 粕練りに、ウリ漬けに、油揚げに、吟醸酒。 「すみません。取材に来たのに、なんだかデパートの物産展の帰りみたいで…」 恐縮するワタシに「中津川のおいしいものを知っていただくのはうれしいですから」とIさん。 そんなお言葉に甘えて、さらにダメ押し。 名物の栗きんとんの季節は過ぎたので(12月一杯だそう)川上屋さんで「柿の美きんとん」を買い込み、帰路につく。 甘いものも、辛いものも好きだと、ほんと…。忙しい。 ■
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by buchi128
| 2008-03-09 23:42
| おいしいのツボ
![]() 岐阜県は中津川のソバ屋で出逢った、猫。 早速、ご主人に。 「名前、何ていうんですか?」 「トシユキです」 「え?(ご主人の名前を聞いてるんぢゃないんだけど…)」 ![]() 「ああ、俊敏の俊(って、どこが?)」 「そうそう。それにほら『え』みたいな」 「『之』ですね。俊之かあ。かっこいいなあ」 聴けば、苗字もちゃんとあって、正確には、園原俊之。 その腹、ふとりすぎ。ではないのか…。 おまけに、いびきまでかいて、なんだかとってもおっさんぽい。 ![]() 心ゆくまで、写真を撮り、おなかをさわらせてもらった。 ![]() ■
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by buchi128
| 2008-02-12 02:53
| ねこのツボ
とは、名古屋弁で「久しぶり」という意味。今度改訂される『広辞苑』に載るらしい。そんな「やっとかめ」のブログ更新。
実は夏の終りから、頭と体が停止状態だったのだ。 思いもかけなかった衝撃や、ほにほにとした哀しみやらが、間断なくよせてきてとてもそれらを押し戻す元気がなかった。それでもなんとか書いてはいたが、前回(ムギの話)まででさすがに力尽きた。逆境には強いタイプなのだが、この数ヶ月は久しぶりにまいった。つい物事を後ろ向きに考える。普段なら、気にもとめない小さなことも、のどの奥にひっかかった魚の骨のようにいつまでもごろごろしている。 こういうこころもちの時は、じたばたするとよろしくない。ケガをした猫のように、じっとしてひたすら自力の快復を待つに限る。 ![]() そろそろ重い腰をあげ、今日からぼちぼち書き戻しもしていこうかな。 そう思って「お頭つき」にしてみた。 大間のまぐろ。230キロなり。 こんな衝撃的なおいしい写真も手付かずだった。書きたいなあ~。と思うことどもが、心の引き出しの中に放り込みっぱなしでそのままになっている。それでも落語やら歌舞伎やらにはいそいそ出かけていた。「お向かいさん(犬です)」との意外な進展も報告しなきゃいけないし…。 しばらくはゆるゆる、おつきあいのほどを。 ■
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by buchi128
| 2007-11-25 04:54
![]() 準備しなければ! そう。甘いものを注入しなければ! で、小倉トーストを食べに行く。栄、中日ビルの裏手にあるシックな珈琲店。 大人が珈琲時間を楽しむ空間。って雰囲気なのに、やっぱりあるのだ。小倉トースト。 北海道産十勝あずきは、程よい甘さ。生クリームが添えられているのがかなりお気に入りでひいきにしている。カフェオレと一緒に頼むのがいつものパターン。 アンコがちょいと冷たいのだけが難点。最初の一口で、まだトースト、小倉アン、生クリームの一体感を即味わえないからだ。できれば、ちょいとアンコが温かいか、もしくは、トースト、アンコ、生クリームの順にのせてくれてもいいかも。しかし、見た目はやっぱりこのほうがおしゃれかあ…。 「CAFE かたろう」 052・262・0057 小倉トースト550円。 ■
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by buchi128
| 2007-05-14 18:19
| おいしいのツボ
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