つれづれ猫日記

鏡の効用

a0085246_1291983.jpg歌舞伎座で、蜷川幸雄『NINAGWA十二夜』。
シアタートラムで野田英樹の『THE BEE』。

先月観たお芝居。偶然にも意外な共通点があって驚いた。
それは「鏡」。

二つとも舞台装置に鏡が効果的に使われていたのである。

序幕、第一場。歌舞伎座の舞台の幕があく…と、同時に客席にライトがあたり、観客たちが舞台に映し出され、まずはどよめく。舞台全面が鏡になっているのだ。さらに、舞台にライトがあたると、そこには満開の桜が咲き乱れる花見の場面。その美しさにみとれながら、芝居に入ると今度は、桜と花見の役者の姿が消え、その奥に新たな場面がうかびあがる。

ハーフミラーを使った実に効果的な場面転換。その後も鏡で襖を仕立てるなど、ハーフミラーの手法が随所で光っていた。
シェイクスピアの喜劇『十二夜』を日本の安土桃山に置き換え、それを歌舞伎役者たちが演じるというこのお芝居。双子がキーワードということもあり、「鏡」に「映る」ものものが、ストーリーそのものを象徴しているというしかけだ。

一方、野田英樹演出(出演もしてる)の『THE BEE』も、ワンステージで装置の入れ替えなし。全てのシーンを、ハーフミラーで作り出す場面だけで展開するというこれまたユニークな試みだ。脱獄犯に家族を人質にとられたごく普通のサラリーマン。被害者だったはずの自分が、いつのまにか加害者へ逆転していくというストーリー。主人公の家と外、脱獄犯の家と外、テレビ局…さまざまなシーンが、ハーフミラーを置いて、ライトを調節するだけで、さまざまに浮かび上がる。これまた、「鏡」という舞台装置が、一人の人物が世間から、そして自分の中でどう「映るか」?という象徴に見えてくるから面白い。

素直に面白がればいいいのだが、そこは職業柄。一応、科学番組なんて担当しているので、後ろの席で「ねえねえ~。あれってどうなってるの?」といつまでも話しているのが聞こえると、「うるさいなあ」と思いつつ、説明してあげたい虫がうずうずして困った。

お芝居にも科学が満載! 蜷川さん、今度は空気砲でも使わないかなあ…。
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by buchi128 | 2007-08-01 00:40
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今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり
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