つれづれ猫日記

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猫と三味線と文楽と

a0085246_21142686.jpgGW、千秋楽は、自分にごほうび。
というか、このために頑張れたといったほうがいいかもしれぬ。
おなじみ「志の輔らくご」へ。
今回は、文楽編
登場したのは、ロシアからの留学生。イワン・ズコノビッチと化した志の輔さんが、日本の伝統文化のすばらしさを「講演」という形で語ったあと、ホンマモンの文楽『伊達娘恋緋鹿子』が披露される。恥ずかしながらワタクシ文楽初体験。1人の人形遣いに2人の黒子。3人もの人間が人形を操っているというのに、いつのまにか人形しか見えなくなってくるすごさに、ただただ驚くばかり。イワン氏ならずとも、文楽の魅力にまずは身を乗り出してしまう。15分の仲入りをはさんで、志の輔さんの落語。「へえ~。今日は黒い着物なんだ~」と思っていたら、ちゃ~んと理由があった。

a0085246_21145129.jpg子猫が、三味線の皮となってしまった父母を慕って三味線のお師匠さんに化けるという『猫忠』。その化け猫が、わが身の上を語りはじめるやいなや。志の輔さん、裃姿に早変わり。着物はそのためだったのだ。 なんと!この猫たちの身の上話を、太夫となって語りはじめた!のである。
人形遣いたちは、猫の人形をまるで人間のように操り、時には、笑いも誘いながら、最後には父母を思う子猫たちの姿が…ああ。だめ、涙でかすんで…。
以前の狂言と落語のコラボも感心しきりだったが、今回はそれ以上。決して、美声とはいえない志の輔さんだが(失礼)、真正面から伝統芸能を敬い、真面目に取り組んでいることがものすご~く伝わってくるのである。伝統芸能と自分の芸とのコラボ。ここまではそこそこ熱心な人なら誰でも思いつきそうなものだが、志の輔さんのすごいところは、とことん飛び込んでひたすらに「習う」姿勢が見えること。そして、自分のお客様に何とか自分を通して、自分が今「ステキだと思っている」ことを伝えたい!という思いが無骨なまでに真摯に伝わってくるところである。
この日の帰り、何人が「文楽、見に行ってみようか」と口にしたことか。
そして、「次回の志の輔も楽しみだね」と手帳に印をつけたことだろう。
走り続けるだけじゃなく、いつも、いつまでも全力疾走。
この人と同じ時代に生きていてよかった。
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by buchi128 | 2007-05-07 02:07 | 落語のツボ

ため息の行方

ため息をつくと、幸せが逃げる。そんな風にいわれたことがある。
a0085246_2253143.jpg「じゃあ、そのため息どうなるの?」と思って生まれて初めて落語を書いた。ため息を拾って歩く神様の話。捨てる神あれば、拾う神あり。というわけだ。
落語協会の新作募集に応募したら、運よく入選。ここには、神様がいらしたらしい。おととしの年末、国立演芸場で口演していただいた。
それだけでも大感激なのだが、何と、再演してくださるという。
池袋演芸場の3月下席(月の後半の定席)の昼席で「落語協会噺の息吹き」と題して、入選作を中心に日替わりでさまざまな落語家さんが演じるという趣向。拙作『ため息のゆくえ』は、24日、
27日、30日と3回
。演じてくださるのは、爆笑実力派の三遊亭歌之介さんである。落語ツウの友人いわく、「『爆笑龍馬伝』とか男っぽいイメージの歌之介さんが、その噺(さりげなくあらすじを話したので)をどんな風に演じるのか、すっごい興味がある」とのこと。そうか~。そのあたりをツボに聴くことにしよう!トリをとられる27日。足を運ぶつもり。
…と言うわけで、お向かいさんにも報告。
「よかったね~」といわれたかどうか。しかし、写真はさりげなく花を背負ってくれました。はい。
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by buchi128 | 2007-03-25 21:59 | 落語のツボ

落語が「ぞろぞろ」

a0085246_0152734.jpg世田谷パブリックシアターで「地獄八景・浮世百景」を観る。
上方落語の「地獄八景亡者戯(じごくはっけいもうじゃのたわむれ)」と「たちぎれ線香」をベースに、「算段の平兵衛」「崇徳院」「高津の冨」「らくだ」「はてなの茶碗」などなど。とにかく落語がこれでもか、と「ぞろぞろ」でてくるお芝居である。
地獄はおりしも、先代閻魔大王の千年忌。記念の大サービスでおもしろい話をしたやつを、現世にもどしてやる。という閻魔様の粋な計らい。ここで飛び出したのが若旦那。「あれは今から百年前…」と語るのは、自分と芸妓小糸の恋物語。これに落語の噺があれやこれやで絡んでくる…というからくりだ。

山内圭哉の存在感にうなり、松尾貴史の器用さに改めて感心し、市川笑也のあでやかさに納得し、高橋由美子も意外にやるのね。と思っていると、あっというまに2時間半。
主役の若旦那(佐藤アツヒロ)と小糸(高橋由美子)以外は、9人が数十名の登場人物を早変わりで演じわけるというのも、醍醐味のひとつ。 一人で何役もを演じる落語ならではの演出だ。

つくづく落語の登場人物って、どうしてこんなに魅力的なんだろう~。
人間ってほんと、おもしろおますな~」とおなかがすいてのどが渇くほど笑った。あとのビールのおいしかったこと。

監修は、米朝師匠。全編関西弁でテンポこのうえなくよし。
会場案内まで、関西弁で。
名古屋で聞くとあまり、おお~って思わないんだけど、東京で関西弁聴くと、なんか、新鮮。
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by buchi128 | 2007-02-11 23:49 | 落語のツボ

また富山へ行きたくなったワケ

a0085246_0122371.jpg昨日は、栄アートピアホールにて「志の輔らくごvol。16」。
16回のうち、多分10回以上足を運んでいるだろうか。
最初は友人を誘ってこっそり二人ででかけていたのだが、友人のご主人がふえ、妹さんが増え、仕事仲間が増え…といつの間にか、恒例の「落語倶楽部」状態になっている。
倶楽部仲間には、日大落研出身という、半プロのおじさままでおり、落語のあとの飲んでしゃべってが、また楽しいのである。(今回は、何とご本人が落語家として某席にお声がかかったため、欠席。残念でした)

演目は「三方一両損」「新版宗珉の滝」。もちろん面白かったのだが、それ以上におなかを抱えたのは、志の輔さんが富山空港のうどんやで出逢った二人の男性の「シンジラレナ~イ」エピソード。(ネタばれになるので詳細は書きませんが…)
「落語を聞きに来るってことは、本来は、変わりばえのしない日常から離れて、非日常を味わいに、笑いに来るはずなのに、今は、そっち(日常)のほうが、よっぽど普通じゃないことが起こる」とは志の輔さんの弁。

はっきり言って「非常識」「不思議系」の二人なのだが、そこは志の輔さんの話術のすばらしさ。ユーモアというラッピングが効いて、おちゃめで腹の立たないエピソードに早や変わり。富山空港二階のうどんやへ行きたくてしょうがなくなった。


今日、担当している旅番組のラインナップ案をまとめたのだが、
ついつい富山を入れてしまったのは、間違いなく、このせいだ。と思う。
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by buchi128 | 2006-12-12 23:46 | 落語のツボ

落語家さんにはお手をふれないように…

a0085246_22534043.jpg鈴々舎わか馬さんの落語を聴きに、東京・高円寺へ。わか馬さんは、昨年、ワタシが生まれて初めて書いた落語を演じてくださった落語家さん。落語協会が募集する新作落語台本コンクールにこっそり(まだ周りに落語好きをカミングアウトしてなかったので…)応募したところ、何と、入選という幸運にあずかった。昨年の12月、国立演芸場でお披露目をかねて落語会が開かれ、その折、拙作『ため息の行方』を担当してくださったとってもありがた~い方なのである。まだ二つ目さんであるが、(よくこのブログに登場する)落語通の友人の「とにかくきっちり、うまいスーパー二つ目。姿よし、声よしで、ワタシは注目してる!」との太鼓判はまさにその通りで、当日は真打の大先輩ずらりそろう中、堂々と演じてくださった。ところが…「新作にまともに取り組んだのは今回が初めてなんですよ~」と。テレながらおっしゃる。もともと「古典」をお得意にされているそうで、ワタシのつたないへんてこりんな作品を練習してくださったのは、大層、ご無理があったのでは…と恐縮しっぱなしだったのだ。というわけで、ぜひ、わか馬さんの古典を聴かなければ!と毎月、勉強会を開いているという、高円寺の「ノラや」へ足を運ぶことにしたのである。「きっと日本一狭い落語会ですよ」とのわか馬さんのお話で、覚悟していたのだが、それを上回る「予想外」の狭さと密着度。笑い続けたら、酸素不足で倒れるんじゃないかと心配になるほどだ。飲み屋のテーブルを高座にしたてて、その周りをぐるりお客さんが囲んで見上げながら噺を聴くという体勢。「決して踊り子さん…じゃなくて、落語家さんにはお手を触れないように」のまさにかぶりつき。
a0085246_2254720.jpgこの日は、わか馬さんいわく「勝手に追悼落語会」。先ごろ亡くなった柳家小せん師匠に、わか馬さんが教えてもらった噺を思い出話とともに披露してくださった。「ものすごく久しぶりにやりました」というご存知『まんじゅう怖い』を皮切りに『動物園』『女給の文』百人一首の爆笑解釈がおなじみの『千早ふる』。わか馬さんの小唄の声のよさに酔いしれ、小せん師匠のエピソードにおなかを抱えた。
落語会のあとは、ノラやのママさんが腕をふるった料理で、お客さんみんなで打ち上げ。この日、誕生日の常連さんのお祝いもあって、盛り上がること!包丁を握ったわか馬さんに「板前さん!」と声がかかる。
鐙(あぶみ)の会」というこのわか馬さんの勉強会。しっかり、鐙に足をかけ、いろんな噺をどんどん乗りこなしていっていただきたいものだ。

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by buchi128 | 2006-11-08 23:50 | 落語のツボ

明治座デビュー その1 (上もよんでね)

a0085246_3332912.jpga0085246_3334675.jpgところで、ワタクシ、この夏、もうひとつの明治座にもデビューした。
岐阜県、中津川市、旧加子母村にある「明治座」。今年の7月23日。十八代目中村勘三郎の襲名披露公演を見に出かけたのだ。全国各地に残る芝居小屋で、江戸時代の芝居見物の風情を楽しんでもらいたいという勘三郎の粋な試みだ。岐阜のこのあたりには、地歌舞伎の小屋が多い。緑の山を背景に、ひときわ目をひく古い建物。小屋への幟が役者を迎える拍手のようにはためいて、これだけでもうわくわくしてしまう。600人そこそこのキャパなのだが、「MY座布団」を抱えて、やってくるおばあちゃんや、多分ご近所さんなのだろう、まるで井戸端会議のようなにぎやかな一角もあったりと、すでに始まる前から、村中の人が芝居を楽しむ気風にあふれている。昼の部は『本朝廿四考』『身替座禅』。舞台も狭ければ、セットも簡素にしてあるが、花道はひたすら近く、役者の息づかいは、手にとるよう。まさに、役者と観客が一体になって芝居を作っているという充実感があった。昨年の東京歌舞伎座、名古屋の御園座ももちろんすばらしかったが、立派な劇場のムードもあってかどうしても、こちら側も「観せていただく」という姿勢になる。しかし、ここでは「一緒にとことん楽しんじゃおう!」という熱気が場内にむんむん。役者側もその中に、どん、と身を任せてくる。その駆け引きがまた、さらに芝居を盛り上げ、ひょっとしたら、このまま夜までやるつもりなんじゃないか。と思えるほど。カーテンコールもまるで、小劇場かという勢い。「歌舞伎」というと、実のところちょっと構えていたワタシ。ひょっとしたら、これが本当の歌舞伎デビューだったかもしれない。
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by buchi128 | 2006-10-29 20:30 | 落語のツボ

明治座デビュー その2(下も読んでね)

a0085246_3312528.jpg『明治座秋の落語まつり 風間杜夫の平成名人会』へ。「杜夫さまの落語は必見」と落語通の友人があまりにうっとりと話すので、ずっと気になっていたのだ。たい平・正蔵・昇太・小朝・木久蔵と豪華な布陣で聴きごたえたっぷり。東京まで、足を運んだ甲斐はある。(演目は左の写真をどうぞ。見辛くてスミマセン)

さて、お目当ての「杜夫さま」だが、小朝のロック三味線の後、花道からご登場。なるほど~「必見」とは納得である。噺家としてのお姿、実に麗しい。もちろん「名人」の皆様方に、噺はちょいと及ばないところはあるものの、(『粗忽長屋』に挑戦されました。充分うまいんですが、他が今おもしろい人ばっかりなので…)「噺家」として本当に画になるのだ。「落語家になるか、役者になるか」と悩んだほど子供の頃からの落語好きだそうで、今回も明治座から「秋に何かやってください」といわれ、「落語がやりたい」とワガママ(本人曰く)を申されたのだそうな。明治座は元来、お芝居の劇場。お客さんも、一見して「落語好き~」というスタイルの方から、「ブームらしいし、一度、落語もよろしいかしら」なんて観劇気分のご婦人まで、実にさまざま。中入りが30分もあって、食事の予約受け付けたりして、館内は、すっかり観劇モードだ。ロビーでふらふらしていたら、声をかける人が…。あららびっくり、Iさん!Iさんは、以前、何度も番組をご一緒した仲。現在は某キー局でドラマプロデューサーとしてすっかり偉くなっちゃった。(ロンドン取材中に仲良く荷物を盗られた大笑いな話を思い出したが、それはまた機会があれば、お話しましょう)。な~んだ。落語好きだったのかあ。ワタシも昔は落語好きを隠してたからなあ…と思いきや、「ボク、実は今日が落語デビューなんですよ」とのこと。ようやくギリギリでこの日のチケットがとれたのだそうだ。ワタシは、今日が明治座デビュー。いやあ~。ものすごく月並みな感想だけど「世の中って会う人にしか会わないんだなあ~」と思った日でもありました。
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by buchi128 | 2006-10-29 20:30 | 落語のツボ



今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり
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