つれづれ猫日記

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あたり年

昨年の春、歩いていたら車にぶつかられた。

道は一方通行、右の端を歩いていたので、車が来るなら真正面。
しかし、なぜか後ろから「どん!」。
どうやら一方通行を行き過ぎてあわててバックしてきたらしい。
いきなり後ろからおしりにとび膝蹴りをくらったような衝撃をうけたのだが、
軽自動車だったことが幸いして、轢かれずにすんだ。

とはいえ、急いでいたので、そのまま仕事にむかった。
仕事場でみんなに話したら、「大丈夫?」の前に笑われた。
「どうして警察を呼ばなかったの」と言われ
「だって急いでたし。転ばなかったから」と言ってもう一度笑われたが
その夜ものすごく体が痛かったのはきっとこのせいだったのだと思う。

という話を友人にしたところ
「ケガがなくて何より。それより何かいいことにあたるかもよ」
となぐさめてくれた。

忘れたころにやってくるらしい。

…本当になった。

構成を担当したラジオ番組が、
2つの局から民間放送の連盟賞に出品され、
ワイド番組部門と教養番組部門
2つとも優秀賞をいただいた。

…「当たり年なのかも、宝くじとか買ったらどう?」
  知らせを受けたとき一緒にいた友人が言った。

ほいほいと買った。

…当たらなかった。

しかし…。

このとき連盟賞の優秀賞をいただいた
一本の番組が文化庁の芸術祭に出品され
なんと、大賞を受賞しちゃったのである。

以前ここでもご紹介した
「よみがえる話芸 節談説教」(東海ラジオ)である

…「うわ~!」
 内定のお電話をいただいたとき、思わず叫んでしまった。
 帰りに年末ジャンボも買ってしまった。

a0085246_2358141.jpg
賞は必ずしも目的ではないが、本当にうれしい。
日々不確かな評価の中での仕事なので、何よりの励みだ。
最初はこっそり黙っていようと思ったが、
小説を書いている友人が
「いままでかかわってくれた人へのお礼でもある、
しっかり報告、自慢をするように」と指南してくれた。
また、実はこの番組、以前、やはり賞をとった番組を聴いていただき
ずっと気にかけ、お声かけいただいたAプロデューサーと
初めての仕事でもあった。見つけて下さったことに感謝。
華が咲いて本当にうれしい。

というわけで、1月26日(土)午後7時から
受賞記念の再々放送をしていただけることになった。
お時間のある方、ぜひお耳を拝借。
これを励みにますます精進いたしまする。


…ところで、年末ジャンボだが…。
  こちらは「ドン!」というわけにはいかないようで…。
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by buchi128 | 2013-01-25 00:01

よみがえる話芸 節談説教

夏の終わりにパソコンを買い替えた。
ちょうど仕事の忙しさも頂点に達していたのだが
慣れないパソコンになったことで、毎日、パソコンにかじりついてばかりいた。

…するとある朝。

すみくろが乗っていた。

a0085246_16231032.jpg


パソコンの上に。
それも新旧同時に。
まあ、上手に乗っていること!

と思ったら、なんとテコでも動かない。
どうやらずっとかまってくれなかったことへの抵抗らしい。
諸悪の根源は、この四角いノートみたいな機械のせいなのだと踏んだのだ。


うらめしそうににらんだと思ったら、ず~っとそこで寝始めた。
おいおい。そこは仕事をするところで、お前さんの寝床じゃないんだよ

丁稚さんの寝床が義太夫の高座になっていた話は落語の「寝床」。

高座というのは、実はもともとお坊さんがお説教をするための台を言うのだそうな。

今も、落語や講談、語り芸をする場所を「高座」というのは、もともと説教から来ているのだという。

というわけで、まくらが大変長くなりましたが、
そんな日本の語り芸のルーツになったという「節談説教(ふしだんせっきょう)」をテーマにこの春
ラジオ番組の構成をさせていただきました。

今年度の日本民間放送連盟賞のコンクールに出品されて、ラジオ教養部門の優秀賞をいただきました。
これをきっかけに、平成24年度の 文化庁芸術祭 ラジオ部門にも参加することに。

10月12日(金)午後8時から8時45分まで、東海ラジオで再放送されることになりました。

人が人に語ること、伝えることとは何か。原点はものすごくずっしり來るお話ですが、
そこは楽しさとわかりやすさ一番で、あっというまの45分のはず!です。

落語の祖といわれる岐阜・美濃出身の安楽庵策伝とふるさとを同じくする、講談師の神田京子さんが軽快な語りでナビゲータを務めてくださっています。語り芸の生き字引ともいえる関山和夫先生、史上初の女性節談説教師、伝説の節談説教師の語り、そしてわたくしが大大尊敬する小沢昭一さんの若かりし日の語りなどなど、「語り」の魅力満載です。
どうぞお時間のある方、お聞きのがしのないように!
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by buchi128 | 2012-10-11 16:24 | 落語のツボ

与太郎が地球を救う?

与太郎」といえば、落語でお馴染みのボケキャラ。

アホでドジで能天気。おまけにはたの迷惑考えず、とことんポジティブ。というお決まりの設定で、落語には欠かせない存在でございます。

先日、そんな与太郎は、「実は地球を救うスーパーヒーローだった」!!という、とんでもないけど笑える「落語ミュージカル」を堪能いたしました。

a0085246_2065097.jpgお題は『落語の国のプリンス』。
極楽歌劇団という浪花の演劇集団が、東京は下北沢のタウンホールでどったんばったん。
落語のおなじみの話を盛り込みながらの人情活劇ミュージカルって
「どんなやねん?」と興味津々で出かけたのですが、これがオオアタリ~

脚本(ホン)がとってもよ~でけてる。(とつい大阪弁に…)
役者さん、みんな達者や~。歌も踊りも落語も(間に落語も入るんですわ)みなさん、でこぼこなく、うまい!

落語好きな人はもちろんだが、そうでなくても充分楽しめる。
愛・地球博のテーマじゃありませんが、「人類の叡智」を信じさせてくれるいやいや、すばらしいお噺でございました。
あるひ突然、空から降ってきた捨て子を、落語でお馴染み貧乏長屋の八っつあん、熊さん、ご隠居もろもろが、「与太郎」と名づけ、みんなで育てるというお噺なのですが、落語の「道具屋」「寿限無」「らくだ」「地獄八景亡者の戯れ」「ろくろ首」などなど、エッセンスから物語まで、実にうまくまぶしてあり、最後は与太郎が、地球を救うために自分の頭についている(うまれつき頭に星が生えてるって設定なんです。この与太郎)星で自殺する、ってところは「あたま山」をベースにしたまさに「あたま星」ともいえる幕切れ。不覚にもわたしゃあ、涙を流してしまいました。

ところで、浪花の劇団が東京で上演するって大変なのね。と名古屋っ子の私は、下北沢の劇場で思いました。
関西のお笑いは子供のころからなじんでいるけど(土曜の午後のテレビは吉本と松竹新喜劇でした)、関西の人には「常識」のギャグが東京で即、通じなかったりするのね~。いちいち説明しなきゃいけないところがあって、「ご苦労様」って場面も多数。箱根の山って高いのね~。
そのいい例が、「道具屋」をもじったシーン。火事場から拾ってきたのこぎりを売っちゃう道具屋が、のこぎりでひと笑いとるんですが、のこぎりを足に挟んでバチでたたいて楽器にするってやつをやるんです。
ほら、あれですよ。あれ。

みなさん、ご一緒に。

 ♪お~ま~え~は~ア~ホ~か♪ 

横山ホットブラザーズの定番ですけど、完全に理解していたお客さんは一握りだった模様。役者さんが「はい!ご一緒に」といっても、大笑いしながらも、食いつきが少なくて、「やっぱり、東京じゃまだまだか~」と無念のひと言。

というわけで、この極楽歌劇団、のりのりの大阪で見たらもっとおもしろそう!
観客と一緒になって、楽しさ倍増、きっと間違いなし、ですわ!


※落語「あたま山」。山村浩二監督のアニメでアカデミー賞を受賞した「あたま山」の原作でもあります。ワタシも大ファンの浪曲師・国本武春さんがうなってます。立川志の輔さんの解説がとてもわかりやすいので、興味のある方はこちらをどうぞ。
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by buchi128 | 2009-10-18 20:04 | 落語のツボ

今朝の森本さん

a0085246_0112760.jpg
「毎日変わる前髪が気になって仕方ない」
以前書いた、NHKの朝ドラ「ちりとてちん」あけのアナウンサー、森本さん。

今朝、ついにやってくれましたよ!
8時29分 「ちりとてちん」主人公の喜代美のUPで粛々とドラマ終了。
福井県での「ただいま修行中」の職人さんの画が黒味に変わり、

そして…
ワタシが毎日楽しみにしている森本さん登場の8時30分。

いつもなら…
「8時半になりました。ニュースをお伝えします」となるのですが
今日ばかりは森本さん、大きくうなずくと…

「明日の最終回もお楽しみに」

わ~い。わ~い。
思わずテレビ画面に向かって「森本さ~ん!」とやってしまいましたよ。

なんて粋なんでしょう!
さすが、ワタシの見込んだ(?勝手にだけど)アナウンサーだけのことはあるっ!
惜しむらくは、着物姿じゃなかったこと。(似合うと思うんだけどなあ。落語家姿)

山田君、森本さんに座布団一枚!
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by buchi128 | 2008-03-28 23:05 | 落語のツボ

小さなしあわせ

a0085246_19283552.jpg郵便ポストに『週刊文春』が届いていた。
定期購読なんてしてないのに…。
新手の勧誘なのかしらん…。

と封筒を手にとって思い出した!
隅っこに「『川柳のらりくらり』入選おめでとうございます」とある。

『川柳のらりくらり』とは柳家喬太郎さんが連載している、川柳コーナー。
喬太郎さんの選評やつっこみが楽しくて文春を手にしたときは、必ず目を通している。
そ~だ! そういえば、「どんなもんでしゃろ?」と先月、何と初投稿しちゃったのであった。
たまたま募集していたテーマが「エコ」。
ちょうどね。科学番組なんてやってたものでね。つい、勢いで。

というわりには、科学の匂い、かけらもないわが句。
かのページをめくる。
みつけてうれし。ひとりにんまりする。

うれしいぞ! 素直にうれしい
字を書いてお金をもらって暮らしている身なので、「それくらいで『うれしい』を連発するなっ」「川柳考えているヒマがあったら台本書け~」とのご意見もあろう。
しかし、当方、川柳なんて全くのド素人なのである。おまけに、好きな落語家さんが数ある句の中から拙作を選んでくださったのだ。それが何よりうれしい!(ともひとつダメおし)

そもそも、「好み」の中で日々評価をいただく仕事の身。
「正しいこと」がうまいこと。じゃないし、「うまいこと」が好まれること。じゃないことなんて山のようにある。非常に不安定な評価がいつも自分の心の隅にひっかかっているのだ。

そんなとき。
自分が好きな芸人さんが、自分の作品に○をくれた。
なんだか「よしよしがんばれ」といってくれたようで、畑違いだろうがとってもしあわせな気分なのである。

ところで、どれがワタシの川柳か?って?
もちろんペンネームでございますからね。
そこは、もう、聞くだけヤボというものですわ。
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by buchi128 | 2008-03-14 22:30 | 落語のツボ

森本さんの前髪

a0085246_22293893.jpg気になって



a0085246_22295424.jpg気になって



a0085246_2230826.jpg気になって仕方がないんです。     森本さんの前髪。

NHKのアナウンサーです。
朝の連続テレビドラマ「ちりとてちん」終りの、8時半からの朝のニュース枠の担当です。

朝の連ドラなんて数十年ぶりでしょうか…。
落語好きなもので、「どんなんかな?」と見始めて。

すっかり、はまりました。
おススメです。

はっきり言ってむちゃくちゃおもろい!

っていうか、脚本がものすごくよう、書けてます!

そのすごさぶりはまた、別の機会にご紹介するとして、おもろいのでハードディスクに録画しちゃってるわけです。(朝、起きられないときもあるし…)でもって、DVDに落としたりしてるわけです。

その時に、この人にはまったのです。

森本健成アナ。

あるときは、きっちり、オールバック。またあるときは、ぼんぼんのようにきっちりおろして、またあるときは、「メイクさんいるんかいな」というくらい、ぼさぼさ…。の前髪のバリエーションがおもろいのでございます。

ちまたでは、ドラマの内容に反応した表情が話題になったこともあるようですが(それによると、内容で一喜一憂しているような表情が話題になったが、本人は見ていないはずということでした)。
ワタシは、森本アナが「ちりとてちん」をしっかり見ているかどうか、な~んてことよりも、
「今朝の前髪、どないなっとんかいな(当然、連ドラにあわせて大阪弁で)」一点に集中してみております。

風貌もよいんですよね。
着物着せたら、座布団と扇子、似合いそうでしょ?
ちょっと丸顔で落語家っぽくてよいのです。

森本アナ。ぜひ、いつか着物姿でニュースを読んでほしいなあなどと、秘かに考えておるのでございます。さて、その時の前髪は……??
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by buchi128 | 2008-01-26 22:30 | 落語のツボ

牡丹灯篭の夏

a0085246_225317.jpg8月17日 「志の輔落語in下北沢」
 『牡丹灯篭』というと、お露、新之介のカランコロンの幽霊談があまりにも有名だが、実はそれはほんの一部。何代にもわたる、運命の糸に操られた人間たちのどろどろにして壮大なドラマがあったのだ。ということを、何とでっかいパネルに数十人の登場人物の相関図を説明しながら完成させる志の輔さん。「そのあたりのことに、ガッテン」したのち、中入り後、主なエピソードを残しつつ牡丹灯篭をざっとダイジェストで語るという試み。
ライブとしては面白く、もちろん出色の出来なのだが、やはり走った感は否めない。数夜に渡って連続して聴くってことができればもっとじっくり盛り上がったのかも…。

9月11日 「志の輔落語 ひとり大劇場」
いつも、落語らしからぬ演出で観客をあっといわせる「志の輔らくご」。しかし、今回ばかりは大きな仕掛けなし。(ちょっと面白い演出はありましたが…)1600人の大劇場に座布団の上、たった一人で挑む姿はまるで侍のようだった。
「演ずるのは今回、最初で最後でしょう」と言っていた『政談 月の鏡』(円朝作)。「落語にはサスペンスは似合わない。あまりにも場面転換が多すぎるもの、主役が途中でてこないものは実につまらなく感じられる」といいつつも、あそこまで、鮮やかに演じられるとは! 今回限りといわず。ぜひまた聴きたい一作になった。『バールのようなもの』『八五郎出世』『政談 月の鏡』

9月20日 「柳家小三治独演会」

近所のご隠居さんのところへ遊びに行って、面白い話を聞いているうちに縁側で猫とついうたた寝。あれ?と目が覚めたときも、ご隠居はニコニコと話をつづけていた。なんて感じ。決して言い訳じゃないぞ。前から4列目真ん中の席だってのに、何とまくらの途中で(小三治さんのまくらが長いのは有名)うかつにも寝てしまったワタシ。すごく面白かったんだけどね。なんだかものすご~く、心地よくて。見えてたかなあ。見えただろうなあ…。
『こんにゃく問答』『一眼国』。

a0085246_2255461.jpg9月29日 「志の輔らくご vol.20」
落語倶楽部状態の友人たちとの定例会にも(?)なっているアートピアホールでの志の輔さんにいそいそ。昼、夜二回公演だったため、少々お疲れ気味だったよう。みんなで心配する。しかし、昼夜連続で聴いているお客さんがいたとか。この夏は「志の輔三昧」だったと思ったが
…これは負けましたな~。『バールのようなもの』『ねずみ』。

9月30日 「喬太郎のラクゴ新世界 scene7」
市内の居酒屋での喬太郎さんの独演会。『諜報員メアリー』『牡丹灯篭~おみね殺し~』百両に眼がくらみ、新三郎の家のお札をはがしてしまう夫婦、おみねと伴蔵のその後が、この話。以前、同じこの会で「お札はがし」を聴いた。喬太郎さんの牡丹灯篭、おみねが中々色っぽい。伴蔵の豹変振りも鬼気迫るものがある。

奇しくもこの夏は『牡丹灯篭』に始まり、
『牡丹灯篭』に終わった
のだった。
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by buchi128 | 2007-09-30 23:55 | 落語のツボ

気になる男(ひと)

がいる。
年のころは、50代半ば。背はちょっと高めで、メタボなおなかには見受けられない。服装はいたってカジュアル。大概一人。たまに女性を連れているのだが、覚えている限りでは、いつも大抵違う。

どこで見かけるか。というと、落語会
たまにしかでかけない私でさえ、その折は毎回。落語ツウの友人にいたっては「この間も見た」と遭遇率はかなりのもの。

おとついの「喬太郎さんと昇太さん」の時は最前列に陣取っていた。そして、昨日の「立川談志独演会」でも落語ツウの友人が発見!「すごくいい席に座ってた」。との報告が早速入った。「すごいね。(落語会)連投じゃない」という彼女、あなたもその一人だということを忘れてる。が、まあそれはさておき、我々二人はこっそりその男(ひと)を「Sちゃん」とよんでいる。
以前でかけた落語会で、会場のお客さんを呼び込むことがあり、何とその人が指名されたのである!「これで名前がわかるぞ!」と思いきや、「Sちゃん」としか名乗らなかったため、我々の情報はここどまりになっているのだ。

何をしている人なのだろうか?
我々の妄想はかなりふくらんでいる.

落語ツウの彼女いわく「どこか大店の若旦那だったりして。道楽三昧で落語を聴きに来てるんだだったらおもしろいね~」これはかなり落語菌に侵されている妄想だとは思うが、とてもカタギの男(サラリーマン)が来られないような時間帯の落語会でも見かけることを考えると、自営業なのかもしれない。というのが今のところ我々の結論。

こんなに乙女?の心を惑わせるとは。Sちゃん。あなた、一体、何モノ? 
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by buchi128 | 2007-07-03 22:31 | 落語のツボ

あなたを信じてついていく

a0085246_22194399.jpgそうでないと落語は聴けない。
なんてったって、相手は身一つで座布団の上に乗ってしゃべっているだけ。
おまけに座ってるし。高いところからお客を見下ろしてるし。人に話しを聞いてもらう態度じゃないでしょ(笑)。普通は。
それなのに「熊さんや」と言えば、お客は「熊さんが来たんだな」と信じ、ふすまをあけるしぐさをすれば、見えてなくたってふすまがあいたと信じ、「よっこらしょ」と重そうに壺を持ち上げれば、勝手にその大きさや重さ、質感まで想像する。
衣装を変えるわけでもなく、変装するわけでもなく、一人であっちむいたりこっちむいたり何役こなしても違和感なし。ひざをたてて歩き出したら「ああ、外へでたんだな~」と信じ、噺家が出逢ったものと同じものを見ている気持ちになる。

以前、志の輔さんがある落語会のまくらでこういったことがある
いいですか?みんなワタシを信じなきゃダメですよ~。落語っていうのは噺家が言ったことをみんな信じないと話が成立しないんですからね~。こんな芸、世界でも珍しい。落語くらいですよ」
落語初心者が多いその会で、落語の醍醐味を語った。
「でもこんなでっかい会場に、座布団に座った一人の人間の一挙手一投足を真剣に眺めている集団、外から観たら気持ち悪いですよね~(笑)」とも。
そうだ。まるで新興宗教の教祖サマと信者みたいなカンジ。噺(経典)の大筋はすでに決まっている。それをどう噺家(教祖サマ)が解釈し、われわれにわかりやすく話してくれるか。に客(信者)は感動する。そして、泣いたり、笑ったり、心も体も癒されて会場(集会)をあとにするのである。

落語ってホントに宗教に似てるね~。とこんな話でもりあがったのは、落語会の帰り道。市内の居酒屋さんで定期的に開かれている柳家喬太郎さんの落語会にいつもの落語ツウの友人と出かけたのだ。今回は春風亭昇太さんを迎えての二人会。日曜のお昼、居酒屋の二階へと吸い込まれていく、怪しい老若男女。そこからは、笑い声やすすり泣きが…。とくれば知らない人がみればぜったい変な集会だ(笑)

というわけで、この集会(落語会)で私たちは、幽霊になった孫とおじいちゃんが屋根の上で話しをしたり(『孫帰る』)チャッピーという47歳の柴犬がしゃべったりする(『愛犬チャッピー』)、ということを固く信じて数時間をすごし、とても楽しく、よい気分になったのだった。ああ、信じるって何てすばらしいんだろう!

ちなみに、今日は立川談志教の集会(独演会)へ出かけた友人。今頃どんな教え(噺)に耳を傾けているのか…。
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by buchi128 | 2007-07-02 20:30 | 落語のツボ

落語の時間

a0085246_1311714.jpgテレピアホールにて、桂三枝さんの独演会
初めて生で三枝さんの落語を聴いたが、さすが。
『読書の時間』は、以前、正蔵さんでも聴いたが、なんだか「格の違い」を感じる時間だった。
何百人ものお客さんをじ~っと、見、ここぞと思ったところでぐいぐいひっぱってくる、余裕の語り口。落語にはふさわしくない言い方かもしれないが、なんだかとても説得力がある。百戦錬磨のワザに感服。今回は新作ばかりだったので、ぜひ、一度古典もじっくり聴いてみたい。

新婚さんにオヨヨと言っているだけのおじさんかと思ったら、とんでもなかった。
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by buchi128 | 2007-05-26 23:44 | 落語のツボ



今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり
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