つれづれ猫日記

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お嬢さん お待ちなせぇ~~

a0085246_14525835.jpg先日、所要あって銀座へでかけた。
歌舞伎座の前を通りがかり、目に入ったのは、カウントダウンの電光掲示板。
さよなら公演真っ只中。立替のために取り壊される4月までのカウントダウンが行われているのだ。


a0085246_1454526.jpg昨年末、宮藤官九郎の『大江戸りびんぐでっど』に足を運んだときはご他聞にもれず、「記念に」とこの掲示板の前でパチリとやったが、あの時はあと何日だったっけ…。

しかし。今、目の前にあるこの数字。
逃すわけにはいくまい。

「あと111日」
をを~!新年早々、1並び。 
「こいつぁ。春から縁起がいいわいなあ~」

これは早速、写真をとっておかなければ!

掲示板の前から人のいなくなったときを狙って、携帯でパチリ。
すると、後ろからワタシの肩をたたく人がいる。
「もしもし、お嬢さん。ちょっとお待ちなさい」

え? 勝手に撮っちゃいけなかったっけ?

カメラを手にした、70歳半ばくらいと思われるおじいちゃんがニコニコとワタシを見ておられる。
「ほら、お嬢さん(ちょっとこういわれることにはかなり抵抗が…)もうちょっとお待ちなさい」
と、掲示板を指差しておっしゃる。
「11時11分11秒を狙わなきゃ」
そう。この日は2010年01月10日。
あと2分ほどで11時11分になろうとしているところだったのだ。
「ボクはね。この1秒のために、世田谷からカメラぶら下げてきたんだから。せっかくなんだから、もうちょっと待っていきなさいよ」とすすめてくださる。
これも、ご縁、とおじいちゃんのとなりに並んで、携帯のカメラを構えること「しばらく」。
携帯のカメラって押してからシャッターが反応するのがいつもちょっと遅れ気味なので、早めに押さなくちゃ。などと気合を入れる。
ちょっとドキドキさえしてくる。

さあ、11時11分がやってきた。
あと11秒。カウントダウン!

「さあ、いよいよだよ!」とおじいちゃんも声をかけてくれ…。

カシャ~!!!

このあとも、掲示板はどんどんそのあとも時を刻んでいく。
「どお? 撮れた?」
おじいちゃんが覗いたワタシの携帯の画面には…
2010年01月10日11時11分12秒の文字。
あああ~~~。早めに押したつもりだったのに~。

「残念だったねえ~」と本当に気の毒そうにおっしゃる。
「でも、いい記念になりました。ありがとうございます。声をかけていただかなかったら、気づかなかったです」
「そお? じゃ。ボクはもう、この写真だけだから」と軽く片手を挙げ、花道を引き上げる役者のように、颯爽とおじいちゃんは去っていったのだった。

で、こちらがその証拠写真。
a0085246_14555396.jpg


せっかくのチャンスを逃したつめの甘いワタシ。
20100110111112
でも、両端を2でまとめてる。ってのもいいかも。と慰めたりして。
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by buchi128 | 2010-01-14 14:22

テントと繭と土俵と…

今週は「自分で自分にごほうび」週間デス。

先週まで、初挑戦の仕事でものすご~く自分を追い詰めておりまして。
ガラにもなく、ひと段落するまで「禁酒」な~んてのまでしちまいました。

へろへろだったので、まずは、鍼で体をゆるめて。

月曜日、新宿の花園神社で「椿組」のテント芝居『新宿ジャカジャカ』。
友人が日記でおもしろかったと書いていたのが、背中を押してくれた。
a0085246_2193167.jpg

アバンにいきなり!!山崎ハコ登場!! ♪アカシアの雨にうたれて~♪と歌い上げる。
1969年ごろの新宿西口フォークゲリラのお話なので、全編フォークミュージカルといった体。
飽きさせず、役者さんもみんな達者で素直におもしろかった~。
花園神社のテント芝居は以前『唐組』を観ただけだったので、
あの暑さの中でぎゅうぎゅうになって観るのを覚悟していたら、
ちゃんと席が設けてあり、おまけに指定も出来るというご~か(?)さ。
うちわもレンタルできて、快適、快適。
うちわで拍子をとりながら、みんな歌を一緒にくちずさんだりして。
…でも、さすがに、知らない歌ばかりだったなあ…(といちおう、世代が違うことはここでいっておこう…♪自衛隊に入ろう♪ くらいはわかったけど…って充分?)

火曜日は、うふふふ。
コクーン歌舞伎。『桜姫』。 a0085246_21192338.jpg
先月、同じ桜姫を現代劇(南米に舞台を置き換えて)として長塚圭史が脚本におこしたものを、
大竹しのぶ(桜姫ことマリア)、白井晃(清玄ことセルゲイ)中村勘三郎(釣鐘の権助ことゴンザレス)、古田新太(残月ことココージオ)たちの怪演で堪能した。が…正直脚本がちょっと難解すぎたというか、無理があるというか…。観たあとお芝居の話しで盛り上がらなかったといえば、なんとなく伝わるかな…。(ワタシが勝手にわかんないだけなんだけど)

今回は同じ舞台装置で、同じ串田和美が演出でコクーン歌舞伎
『桜姫』そのものは、はちゃめちゃな波乱万丈すぎるお姫さまのお話なのだが、オーソドックスに筋をおいつつも、さすが!の演出、役者たちのうまさにうなること。うなること。細かいことをいえば、いろいろ感激した部分はあるのだが、あえてひとつだけあげろといわれたら、桜姫を演じた中村七之助の美しさ。悪党、釣鐘の権助(中村橋之助)との濡れ場の所作の美しさ、妖艶さに圧倒された。歌舞伎通の友人いわく、以前観た玉三郎の桜姫は、息をのむほどすごかったそうだが、いやいや、七之助さん。(玉三郎に教えを乞うたらしい)これからどんな女形をみせてくれるのか、わくわくするような楽しみの種をまいてくれたような気がする。

しかし、これを観たことで、なかなか腑に落ちなかった先月の『桜姫』との符合がいろいろ見えて、おもしろさが増したことは確か。 思い切って(無理もして(笑))両方観て正解!だった。

それにしても、二ヶ月連続して、同じ舞台装置で同じ演目を、全然別の形、別の人物になりきって演出し、演ずる、串田和美と中村勘三郎(6月は、ゴンザレスという権助とおぼしき人物を、今回は、清玄を演じてます)っていう人たちのすごさにぞ~っとするばかり。 (あ、笹野高史さんも両方でてます)

いや~。芝居も、その後の飲んでおしゃべりも思いっきり堪能しました。
で、つかれて、朝寝坊して、皆既日食。観損ねました。

さあ、土曜日は名古屋場所だ~!!!どすこいっ!
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by buchi128 | 2009-07-23 21:05 | 落語のツボ

初めてのコクーン歌舞伎

a0085246_2062366.jpg昨年、観にいくはず…だった。
『三人吉三』。せっかく友人が先行予約でチケットをとってくれたのに、仕事が入ってダメになった。観てきたひとはもちろん、以前、観たことがあるひとも、「残念~。ず~っごく面白いのに~」と傷口をひらいて塩をすりすり塗りこむし、ある友人などは、「仕事と芝居とどっちが大事なんだ~」と非難する始末(笑)

「ああ。口惜しや。口惜しや~」とのたうちまわって
ようやく1年。
今年こそ! リベンジ。
ようやくチケットをゲットし(それはそれは大変でした)
「いざ。いざぁ~」

夏祭浪花鑑』(なつまつりなにわかがみ)
勘三郎扮する団七九郎兵衛が、笹野高史扮する彼の舅、三河屋義兵次を殺してしまうという悲劇。しかし、そこに登場する人物たちの男気、女気(あえて言いたくなる)の気持ちよさ。「祭り」のもっている何ともいえない、人を狂わせる「熱」のようなものが、時にユーモラスにまた時にぐいぐいと舞台へと観客を巻き込んで、会場全体がまさに夏祭りの喧騒の中にいるかのごとく感じさせてくれる。
義兵次が殺されて、全身泥まみれになりながら池に沈んでいく泥場はもちろん、和ろうそくで夜と彼らを黒子たちが照らすという、独特の演出は迫力、ムードともに満点。
海外のお客さんが熱狂したのは当たり前だ。

ラストはご存知、舞台裏をブチ抜いてパトカーが到着。
外の駐車場をゆく町の風景がそのまま、舞台と一体になるしかけだ。
当然、「今」を歩いているフツ~の人が、今の今まで、江戸時代の大阪・夏祭りの渦中にいた人々の輪の中に期せずして、参加しちゃうことになる。(テント芝居とかではあるけど…)

そこで、ふと、思い出した。
コクーン歌舞伎が行われるBUNNKAMURAは、先日、私が『靖国・YASUKUNI』を観た映画館のすぐ目の前だ。
コクーン歌舞伎の異次元と、ドキュメント『YASUKUNI』の異次元が、2008年6月渋谷という現実をはさんで向き合っている。

勝手にそんな偶然にどきどきしながらも、やっぱりさっきの舞台裏の駐車場、覗きに行っちゃった(笑)
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by buchi128 | 2008-06-23 19:37 | 初めてのツボ

初舞台

先日、初めての体験をした。

a0085246_21372487.jpg友人の結婚式の2次会の司会を仰せつかったのである。
「ワタシでよければ」と気軽に引き受けたものの、
ふとワタシの頭によぎったのは…
南極で凍り付いているペンギンの図。
「2次会、プロに頼めばよかった…」というあのCMである。

ウン十年生きてきたが…
ウン十回(多分)結婚式にも出たが…
自ら司会をやるのは、初体験。

友人は「プロなんだから、大丈夫でしょ?」と簡単にいうが
「台本を書くヒトと演じるヒトは別なんだから!」。

そう、ワタクシ根っからの裏方体質。
カラオケだって、できればマイクはヒトに渡したい。
盛り上げることはいくらでも考えるが、先導するのは苦手なのだ。

しかし、せっかく指名してくれたのだし、お役にたちたい。
それに何といっても「高校時代の!女友達!」(ワタシを知っている人は驚くかも?)なのだ。
幸せをお手伝いしたいではないか!

前日ようやく手がけていた番組の完パケ作業が終了。
「今日よろしくね」とメールを受けたときにはまだ起きたてでぼんやり。
気合をいれなければと、本番に望んだ。

ところが、心配もなんのその。
失言その他もみなさん気にせず(笑)、楽しくもりあげてくださった。
何といっても、主役の新郎・新婦の人柄もあるのだろう。
集まった悪友たちは皆、気さくで大酒飲み(笑)
ペンギンが南極で凍りつくこともなく(笑)
とてもアットホームな時間となった。

ドキドキものだったけれど、
人間ってその時になると、なんとかなるものなのだ。

本番への緊張感
これがたまらない。と口をそろえておっしゃるのが、岐阜県・中津川の歌舞伎保存会のみなさん。
年明けから、春の本番までをずっと取材させていただいていた。


a0085246_2152126.jpgあるヒトは栗の剪定をしながら、またあるヒトは、配達の車の中で、せりふを特訓。
そして毎夜、集まってみんなで練習をする。
普段はもちろん仕事をお持ちのみなさん。
時間も、お金も、舞台のために捻出して、汗かいて、舞台にたって、恥かいて、それでもやっぱりやめられない。
「最初はおつきあい」そんなつもりで参加したあのヒトも、この人も、一度舞台にたったら、最後、その魅力にとりつかれてしまうのだという。

たった一日、いつもと違う自分になれる。
千両役者に変身する楽しさが、数ヶ月とはいえ取材させていただくうちにひしひしと伝わってきた。本当にみなさん、明るく生き生きしておられるのだ。

岐阜県は日本一、地芝居の保存会が多い場所。昔ながらの芝居小屋もたくさん残っている。
そんな地域の文化を「気負って保存する」のではなく、
楽しいからつづけている」。
その結果、残る。歴史ができる。それがホントの地域の文化なのだなあと、改めて思った次第。

そんな思いが伝わればうれしい。
FM愛知で、25日。PM7:00~7:45 
「だから歌舞伎はやめられない!~カブキものたちの町中津川~」と題して放送する。
もし、お時間があればぜひ。お耳拝借。
結婚式の前日、仕上げていたのはこの番組。
ワタシの中では、二つの祝杯となった。

「取材なんてしてちゃダメですよ。まずは一緒に舞台にたちましょう!」
といきなり勧誘(笑)された保存会のみなさん。
ワタシはホントに、裏方体質なんですってば(笑)。
今回の司会で、つくづくそう思いました~!


*写真は、「中津川は栗きんとんだけじゃなくて、
 他の和菓子もおいしいですよ」
 とワタシがあんこ好きだと知って教えて下さった「バタドラ焼き」。
 バターの塩味がちょっぴり効いて、あんことの絶妙なコラボ。
 また、食べに行きますね!

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by buchi128 | 2008-05-19 17:37 | 初めてのツボ

鏡の効用

a0085246_1291983.jpg歌舞伎座で、蜷川幸雄『NINAGWA十二夜』。
シアタートラムで野田英樹の『THE BEE』。

先月観たお芝居。偶然にも意外な共通点があって驚いた。
それは「鏡」。

二つとも舞台装置に鏡が効果的に使われていたのである。

序幕、第一場。歌舞伎座の舞台の幕があく…と、同時に客席にライトがあたり、観客たちが舞台に映し出され、まずはどよめく。舞台全面が鏡になっているのだ。さらに、舞台にライトがあたると、そこには満開の桜が咲き乱れる花見の場面。その美しさにみとれながら、芝居に入ると今度は、桜と花見の役者の姿が消え、その奥に新たな場面がうかびあがる。

ハーフミラーを使った実に効果的な場面転換。その後も鏡で襖を仕立てるなど、ハーフミラーの手法が随所で光っていた。
シェイクスピアの喜劇『十二夜』を日本の安土桃山に置き換え、それを歌舞伎役者たちが演じるというこのお芝居。双子がキーワードということもあり、「鏡」に「映る」ものものが、ストーリーそのものを象徴しているというしかけだ。

一方、野田英樹演出(出演もしてる)の『THE BEE』も、ワンステージで装置の入れ替えなし。全てのシーンを、ハーフミラーで作り出す場面だけで展開するというこれまたユニークな試みだ。脱獄犯に家族を人質にとられたごく普通のサラリーマン。被害者だったはずの自分が、いつのまにか加害者へ逆転していくというストーリー。主人公の家と外、脱獄犯の家と外、テレビ局…さまざまなシーンが、ハーフミラーを置いて、ライトを調節するだけで、さまざまに浮かび上がる。これまた、「鏡」という舞台装置が、一人の人物が世間から、そして自分の中でどう「映るか」?という象徴に見えてくるから面白い。

素直に面白がればいいいのだが、そこは職業柄。一応、科学番組なんて担当しているので、後ろの席で「ねえねえ~。あれってどうなってるの?」といつまでも話しているのが聞こえると、「うるさいなあ」と思いつつ、説明してあげたい虫がうずうずして困った。

お芝居にも科学が満載! 蜷川さん、今度は空気砲でも使わないかなあ…。
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by buchi128 | 2007-08-01 00:40



今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり
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