人気ブログランキング | 話題のタグを見る

つれづれ猫日記

たい焼きの魚拓

え? と耳を疑うなかれ。
立派な「魚拓」。どうぞご覧あれ。
たい焼きの魚拓_a0085246_23434235.jpg

鯛焼きはれっきとした「魚類」なのだ

ただし、「魚拓」として残すのは「天然モノ」のみ。
「一丁焼き」といわれる一つの型で一つずつ焼く、昔ながらのスタイルのものだけ。
写真家として活躍している宮嶋康彦さんは、日本全国に足を運ぶうち、鯛焼きの魅力にとりつかれ
この「天然モノ」が絶滅の危機に瀕していることを憂いて、魚拓を採り始めたのだという。
(ちなみに「天然モノ」とは宮嶋さんの命名だ)

宮嶋さんとはラジオのドキュメンタリー番組の取材でお世話になって以来のお付き合い。私も旅暮らしの身、「こんなところに天然モノ発見」と情報部員(笑)を買って出たことも。

上記のお店の鯛焼きはすでに絶滅してしまった(閉店してしまいました)のだが、近頃、あちこちにまた天然モノが、新発見されるようになった。

「岐阜と名古屋にもありますよ~」とお誘いしていたところ、
早速、魚拓を採りに来られることになった。
実際に魚拓を採られるのを拝見するのは、これが初めて。
こんなおもしろい(宮嶋さんごめんなさい)機会は滅多にない。
ご案内方々、くっついていくことになった。


たい焼きの魚拓_a0085246_23445399.jpg
やってきたのは、岐阜「福丸」。
近づくだけで、もう香ばしい香りがぷ~んと迎えてくれる。
皮が薄く、ぱりっとしたタイプの鯛焼き。
私は早速ぱくつくが、宮嶋さんはご主人に断って魚拓の採取。
携帯用の道具を手際よく取り出し、鯛焼きを水で少し湿らせて和紙を置く。
その上から墨を塗ったタンポを丁寧にぽんぽんとたたいていく。
みるみる浮かび上がる、鯛焼きのうろこ。鯛の顔って目がまん丸で中々キュート。
しかし、それ以上に目をまん丸くしていたのは、ご主人だ。
「へえ~~~~~~~~! こんなことする人初めて見ました!!」


たい焼きの魚拓_a0085246_23453085.jpg
ご主人やお客さんの驚きの中、無事に魚拓を採取した宮嶋さん。
採った鯛焼きをこれまたおいしそうにぱくり。
「こうやって採ると、ちゃんと鯛焼きもいただけるんですよ。
いろいろ試行錯誤した結果、このやり方に行き着いたんです」


たい焼きの魚拓_a0085246_2346385.jpg
鯛焼きを愛してやまない宮嶋さん。脱サラしてこの店を始めたというご主人と鯛焼き談義に花が咲く。
こうしたエピソードをまとめて、以前、本も出版されたが、今年は各地で「鯛焼きの魚拓展」も開いている。
形のバリエーションの豊富さに驚き。そしてそれぞれの鯛焼きにはおいしいあんこだけなく、あったかな物語が詰まっていることに、ほっこり。

ひょっとして、名古屋でも?

そんな期待にわくわくしながら、次の店へ向かう。
こちらは、もし企画展が決まったらまたご案内することにする。


あ、ところで、忘れてました。
福丸の鯛焼き、ウン十年の人生の中で3本の指に入る、おいしさ。太鼓判です。

「福丸」 岐阜市美殿町49 
鯛焼き 100円  
by buchi128 | 2009-08-14 22:56 | おいしいのツボ
<< ドラマデビュー 8・6 in 広島 >>



今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり

by buchi128
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
(64)
(54)
(37)
(28)
(19)
(17)
(16)
(16)
(11)
(9)
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧