たい焼きの魚拓
え? と耳を疑うなかれ。
立派な「魚拓」。どうぞご覧あれ。 鯛焼きはれっきとした「魚類」なのだ。 ただし、「魚拓」として残すのは「天然モノ」のみ。 「一丁焼き」といわれる一つの型で一つずつ焼く、昔ながらのスタイルのものだけ。 写真家として活躍している宮嶋康彦さんは、日本全国に足を運ぶうち、鯛焼きの魅力にとりつかれ この「天然モノ」が絶滅の危機に瀕していることを憂いて、魚拓を採り始めたのだという。 (ちなみに「天然モノ」とは宮嶋さんの命名だ) 宮嶋さんとはラジオのドキュメンタリー番組の取材でお世話になって以来のお付き合い。私も旅暮らしの身、「こんなところに天然モノ発見」と情報部員(笑)を買って出たことも。 上記のお店の鯛焼きはすでに絶滅してしまった(閉店してしまいました)のだが、近頃、あちこちにまた天然モノが、新発見されるようになった。 「岐阜と名古屋にもありますよ~」とお誘いしていたところ、 早速、魚拓を採りに来られることになった。 実際に魚拓を採られるのを拝見するのは、これが初めて。 こんなおもしろい(宮嶋さんごめんなさい)機会は滅多にない。 ご案内方々、くっついていくことになった。 近づくだけで、もう香ばしい香りがぷ~んと迎えてくれる。 皮が薄く、ぱりっとしたタイプの鯛焼き。 私は早速ぱくつくが、宮嶋さんはご主人に断って魚拓の採取。 携帯用の道具を手際よく取り出し、鯛焼きを水で少し湿らせて和紙を置く。 その上から墨を塗ったタンポを丁寧にぽんぽんとたたいていく。 みるみる浮かび上がる、鯛焼きのうろこ。鯛の顔って目がまん丸で中々キュート。 しかし、それ以上に目をまん丸くしていたのは、ご主人だ。 「へえ~~~~~~~~! こんなことする人初めて見ました!!」 採った鯛焼きをこれまたおいしそうにぱくり。 「こうやって採ると、ちゃんと鯛焼きもいただけるんですよ。 いろいろ試行錯誤した結果、このやり方に行き着いたんです」 こうしたエピソードをまとめて、以前、本も出版されたが、今年は各地で「鯛焼きの魚拓展」も開いている。 形のバリエーションの豊富さに驚き。そしてそれぞれの鯛焼きにはおいしいあんこだけなく、あったかな物語が詰まっていることに、ほっこり。 ひょっとして、名古屋でも? そんな期待にわくわくしながら、次の店へ向かう。 こちらは、もし企画展が決まったらまたご案内することにする。 あ、ところで、忘れてました。 福丸の鯛焼き、ウン十年の人生の中で3本の指に入る、おいしさ。太鼓判です。 「福丸」 岐阜市美殿町49 鯛焼き 100円
by buchi128
| 2009-08-14 22:56
| おいしいのツボ
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