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つれづれ猫日記

何かいいことないか子猫チャン

「何かいいことあった?」

家を留守にしたとき、帰ってくるとまずこう聴くのだそうだ。
「普通は何か悪いことがなかったか? 大丈夫だったか?」
と聴くでしょ? ボクはそうじゃないの。 

「何かいいことあった?」って聴くようにしてるの。

とは、漫画家の故・横山隆一さん

今年は実は生誕100年にあたる。(何と松本清張と太宰治と同じ年!!)
アーカイブス番組を仕事でチェックしていてこんなインタビューがでてきた。

横山さんといえば、
サザエさんと並ぶ昭和の国民的人気漫画あのフクチャンの産みの親だ。

多才で多趣味。
カメラ好きで列車好き。部屋一面の鉄道模型コレクションは、
自作模型もとりまぜて驚くべき凝りようだった。
しかし、なんといっても今回取材していて一番驚いたのは、
1000点を超える珍コレクション。

日本縦断を徒歩でしたときの植村直己の足のタコ。
川端康成の胆石。
歴代警視総監の指紋。(これはいつも人に指紋を採らせているから。だそうな)
トキワ荘の壁は横山さんを尊敬する手塚治虫たちから証明書つき(!)で贈られている。

役にたたないけど、「面白い」から集める。
楽しいから真剣に遊ぶ。
この「遊び心」の徹底ぶりは天晴れである。

生き方上手とはこういう人をいうのだな。
と画面の中でいきいきと語り、笑う横山さんを見ながら思う。
おもしろいこと、わくわくすることをずっと探しつづけていた人だ。

「何かいいことあった?」

自由奔放でいたずら好き、
フクチャンそのままの人生を送った横山さんならではの、コメントである。
きっと自分が留守のあいだに、何かおもしろいことがあったらくやし~!(笑)
って思っていたんだろう。

この言葉、人にかけてもよし。かけられてもよし。
なんだか「ほどよく」(ここ大事)うきうきできる。

何かいいことないか子猫チャン_a0085246_124425.jpg
覚えておこう。
留守番してたすみくろにかけてみよう。

というわけで、
早速ためしてみた。

しかし…。

「にゃ~~~~~~~~~っ」(どこ行ってたの~~~~)
「がぶがぶがぶ(噛み付く音です)」(遊ぼ。遊ぼ。遊ぼ)攻撃であっけなく終了。

何日も実家に預けっぱなしで、
お江戸へでかけていて悪かったよ。すみくろ。
でもね。これもオマエさんのカリカリ代のため。
といいわけをするワタシである。

そんなこんなで。
すみくろに留守番をさせた番組。仕上がりました。
『蔵出し劇場 あの人からのメッセージ ~遊びをせむとや生まれけむ~』横山隆一さんと、グラフィックデザイナーの福田繁雄さんの組み合わせである。
「日本のエッシャー」とも称されたトリックアートの第一人者。
福田さんのメッセージからも、「遊び心」の大切さをひしひしと感じさせられ、このお二人を組み合わせて構成させていただくことにした。実は……意外なつながりもあるのである。(番組の中でのお楽しみ)

6月25日(木)18時~18時39分 の放送。NHKBS2 

遊び心の達人のお二人の生き方が少しでも伝わってくれるとうれしい。
by buchi128 | 2009-06-10 11:55 | ねこのツボ
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今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり

by buchi128
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