人気ブログランキング | 話題のタグを見る

つれづれ猫日記

天国へのお引越し

最近いろんなニュースでもとりあげられていますが、「遺品整理」。
そこから透けて見える孤独死のドキュメントの構成をさせていただきました。(先日、遺品整理業がドラマにもなってましたね。奥田英二さん主演で。「それ、現実とちゃうちゃう」と突っ込みどころ満載でしたが…)

「天国へのお引越し~遺品が語る孤独死の現実~」
名古屋の中京テレビで、27日(水)26時55分~27時50分

放送します。すご~い時間ですが、よろしかったら夜更かしに、おつきあいください。

ここ数年、友人の思いがけなくも悔しい死にたてつづけに直面しました。
また、そのための覚悟ある準備に触れることもあり、
自らの「死」についても、改めて考えることが多くなりました。
一体、自分にどんな形で人生の幕引きがやってくるのか。
またその後のことを考えたことがあるのか…。
さすがに能天気なワタシも、さまざま思いを巡らすようになりました。
そんなとき、この「遺品整理」のドキュメントのお話があり、
「あんたもそういうテーマにかかわってもいいよ」
という許可をどこか遠い遠いところからいただいたような気分になりました。

「生きているうちに自分のことをちゃんとしておきたい」。
天国へと見送った友人は、病を宣告されたとき、そう言っていました。
今回、番組でも「生前予約」を考えている女性にお会いしました。
「誰にも迷惑をかけずに…」とおっしゃるのですが
「必ず迷惑をかけるものです」「かけていいんですよ」と遺品整理をする人はそう語りかけます。


年をとったら、物を整理して、身軽にするべきだ。という考え方もあると思います。

しかし、たまたま並行して手がけていた別の番組で、取材をさせていただいた漫画家の横山隆一さんは、大好きなものをずっと身近に集め、置いて、それらに囲まれて、それはそれはすばらしい晩年を過ごされました。身軽ばかりが良しというわけでもないのだと、その生き方を羨ましく感じたりもしたのです。

生きていくということは、いろんなものを身にくっつけていく日々なのかもしれません。
それを最後にどうするのか? どうしたいのか?

「納得する幕引きって何だろう?」
スタッフも何度も長い長い議論を続けました。
そして今も、悩みつづけています。
今回の番組づくりは、また
「生きる」ことを考えさせられる作業でもありました。


一人暮らしの部屋で締め切りに慌て、つい、足もとに散らかった資料を踏んで足をずるっとすべらしたりすると
「あ~。ここですっころんで、頭ぶってそのまま死んじゃったらカッコわるぅ~!」
と心配になることも1度や2度じゃございません。
家族がいるといっても、離れてくらしていれば、数日後に発見。
なんてこともありうるわけで…。
扉一枚で守られる空間は、また扉一枚で、人を拒絶する空間ともなるのです。
アホな飼い主に、えさをもらえず、餓死したすみくろと一緒に数日たってから発見。
なんてことになったらどうしよう…。

天国へのお引越し_a0085246_453541.jpg

とりあえず、よろしくっ!  とすみくろにおこられそうです。
by buchi128 | 2009-05-26 04:40 | ねこのツボ
<< しあわせへのかいだん 初めてのハーネス >>



今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり

by buchi128
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
(64)
(54)
(37)
(28)
(19)
(17)
(16)
(16)
(11)
(9)
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧