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つれづれ猫日記

初めての床山さん

アップするのが遅くなってしまったが、先の日記で書いた、「相撲部屋」取材の目的はこれ。

初めての床山さん_a0085246_11572154.jpg何の道具かおわかりだろうか?

床山さんの道具箱。
力士たちの髪を結うプロフェッショナルである。

「スタイルプラス」という番組の中で、東海地方の職人を取り上げるコーナーがあり、その取材でうかがったのだ。
床山さんの必須アイテムは何と言っても「くし」。
それもつげの櫛。
実は、力士御用達のつげ櫛を作っているのは、たったひとり。
名古屋市内の職人さんなのである。

くし職人さんは、以前、別の番組で取材させていただいたことがあるが、実際に使っている床山さんの取材をさせていただくのは初めてだ。
何をかくそう。ワタクシ、小学生のことからの相撲好き。

ディレクターに
「朝、早いけど…」といわれても
「行く、行く、這ってでも行きますっ!」

前夜はこの取材のための台本を徹夜で書かなければならなかったのだが、それくらいが何だ!「這う」どころか、スキップしながら、松ヶ根部屋の稽古場へ足を運んだ。

あのもと「若嶋津」の部屋だ。

「わ~い。わ~い。若嶋津だぁ~」とやりたかったのだが
そこは大人。それに仕事なので、ぐ~っと我慢する。
しかし、心はドキドキ。ほとんど、女子高校生状態。

朝稽古がすんで、いよいよちゃんこ。そして、その横で床山さんの仕事が始まる。

松ヶ根親方に「まずはちゃんこどうぞ」といわれて、もう、すぐさま前に座りたかったが、ディレクターやカメラマンが動くまで、これもじっと我慢。

プライベイトで相撲の朝稽古を拝見したことはあったが、ちゃんこも実は初体験。
初めての床山さん_a0085246_11594578.jpg若い力士がよそってくれる。
きゃべつと肉がたっぷりの鍋を、ポン酢でいただく。このポン酢にちぎったのりがいれてあり、これが中々風味よし。

会話もはずんできたところで、ついに勇気をふりしぼってお願いする。
「あの~。ちゃんこ鍋のお写真、とらせていただいていいでしょうか?」

ああ~~~。取材なのに~。
大人なのに~。 ワタシったら~。

「どうぞ。あ、じゃあキャベツの下に埋もれてる肉も出して~」
などと気さくに応えてくださった。

お言葉に甘えてパチリ。
おいしくてぱくり。

もちろん、床山さんの取材もしっかり!(ここが大事)

力士の髪を結うのをあんなに間近で拝見したのは初めてで感激した。
4種類のつげ櫛。力士ごとに名前をはった鬢付け油。
ブリキのハコに水がはってあるがこれが大切。
水とびんつけ油とをいかになじませるか?がコツなのだそうだ。

松ヶ根部屋の床山さんはまだ三等床山(修業の年月で段階があるのだ)だそうだが、部屋の力士たちにとても信頼されているのがよくわかる。髪をゆだねているときの彼らの気持ちよさそうな表情がそれを物語っている。
「こんなに近くで見られたことないからテレますねえ~」
力士たちも床山さんも照れることしきり。

どうして床山になろうと思ったのか。くしの取材には関係ない質問にも、にこやかに答えてくださった。
顔かたちや髪質によって少しずつ工夫していることや、他の力士の頭についつい目が行く話しなど、取材は笑顔の中で和やかに進行。
「いつか横綱の大銀杏を」
床山さんと部屋の力士たち、両方の夢がいつかかないますように。

びんつけ油の甘い香りが部屋中に漂って、幸せな時間をすごさせていただいた。

地下鉄や、電車の中でこの香りをかぐと「ああ、夏が来たなあ」と思ったものだ。
名古屋の夏はこの香り、とどこかで刷り込まれているのだろう。

今年は、実は、高校時代の友人たちと夏場所前に「土俵祭り」(土俵の中央に勝栗やするめなどを埋め、土俵を清める神事)を見学。夏場所も観戦した。

名古屋の夏はやっぱり、相撲だがね~。
by buchi128 | 2008-08-05 12:08 | 初めてのツボ
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今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり

by buchi128
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