つれづれ猫日記

お帰りなさい

a0085246_1275324.jpg山陽さん。1年間のイタリア留学を終え、帰国後最初の独演会は何と名古屋TOKUZO
当然、聴きにいきましたとも! この日のゲスト三味線王子(我々が勝手に呼んでいる)こと上野茂都さんの肩の力のぬけた唄とは絶妙のバランス。イタリアで山陽さんは上野さんの唄を口ずさんでいたらしい。(写真は、山陽さん。上野さんとアナウンサーの山崎聡子さん。つい勢いで撮ってしまった)
山陽さんを初めて聴いたのは、坂東妻三郎映画の活弁。その年、TOKUZOで講談を聴き、その気持ちのいい語り口とユニークな作風で、すっかりファンになった。昨年、FM愛知の特番を依頼された時、真っ先に頭に浮かんだのは「ぜ~ったい。山陽さんにナレーションをお願いしよう!」ということだった。折りしも万博で浮かれていた名古屋。しかし、名古屋城の金シャチがこれにあわせて地上に降りたとなると「万博行く前に、金シャチにさわっとかなあかんて~(触っておかないとだめでしょうという名古屋弁です)」という名古屋人が不思議でおもしろくて。
「名古屋人はどうしてこんなに金シャチが好きなのか?」をものすご~く真正面から検証することにしちゃったのである。あの大須演芸場をドラマの舞台に、自衛隊からヘレニズム文化まで。金シャチの神話と文化を守るのは世界広しといえども名古屋人だけなのだと、国際日本文化研究センターの教授が豪語するという、これだけじゃ何がなんだかわかんないでしょうが、それを神田山陽のいきのいい講談がナビゲートする、という番組ができあがった。
a0085246_1222041.jpgあまりのばかばかしさががウケたのか、平成17年度の民放祭のエンターテインメント部門で優秀賞をいただいた。「ありがとうございます」と山陽さんにお礼をいう間もなく、山陽さんはイタリアへ出発。その後、さらにこの年から始まった放送文化大賞にもノミネートされるといううれしい知らせ。…が、山陽さんに届くわけもなく、お祝いは日本で去年とっくに…。
帰国した山陽さんに、ようやく今回報告でき、うれしい限り。改めて、ありがとうございました。山陽さんなくしては、実現しなかった番組。さらにおまけで、横浜の放送ライブラリーに保存されることになり、スタッフ一同(といってもたった4人だけど)大喜び。こういう放送番組って、小説などと違い、放送されて半年後には消える運命なのだから。
しかし、山陽さんたち講談師は、今、まさに目の前にいるお客さんとの空間の共有が日々。消えることなんてもろともせず、いつだってそのとき、その瞬間の違う感動を残してくれる。イタリアでの1年間を経て、これからどんな変態(もとい)変貌を遂げるのか楽しみ。
この日、途中までやった新作。(後半はクリスマスも近いし?「ねずみ小僧外伝」に変更)早く続きが聴きたいぞ~!
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by buchi128 | 2006-12-20 22:30 | 落語のツボ
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