つれづれ猫日記

三岸節子さんの展覧会

名古屋の松坂屋で三岸節子さんの没後10年の記念展覧会が始まった。

a0085246_5415695.jpg
NHKアーカイブスの番組で取り上げさせていただいたご縁もあり、早速初日にうかがう。
お世話になったお孫さんの太郎さんのギャラリートークを拝聴するためでもあった。
フランス・カーニュから日本の大磯での最期まで共に過ごされた身内ならではの視点はユーモアと優しさに溢れている。
太郎さんから絶筆と伺っていた未完の花の画にも会えた。
棺に納められたとき、三岸さんの指にはこの画を描いていたときの黄色い絵の具が残ったままだったのだという。


a0085246_5423665.jpg


生涯のテーマとした「花」の力強さ。華やかさ。
そして、こんな表現が適切かどうかわからないが、今にも動き出しそうな「風景画」
画の魅力はもちろんだが、
三岸節子さんの随想や日記には、心がざわざわする文章が満載だ。
画の横には、そんな文章がいくつか添えられている。
その一つを引用させていただくと…。
「こんなに一生懸命絵を描いて、さかさになっても何も出ないほど描きに描いて、それが何になるというのだろう。ヴェニスがまとまった仕事になって帰れば、老後がかの大磯で安泰というのだろうか。その安泰というのが、花をつくり、花を愛し、子や孫にとり囲まれて、それが幸福というのだろうか。否、否、否、と心のどこかで叫ぶ。このまま消えて無くなるものなら、それもよいではないか。この底なしの業から救われるというのか。家族近親の面倒を見てそれが満足だというのか。なんて味気ないことだろう」

60代でもなお、こう、叫び、もだえつづけている姿に、背中をぐいぐいおされてしまう。
「もう年」だの「へこたれてる」だの、はずかしくってとても口に出せない。
わたしたちなぞ、なんという甘ったれなのか…と。

描き続けることが「業」だとインタビューで語っていた三岸さん。

「広野の一本の大木のように、何百年も生きつづけた生命力が得たい」

94歳でこの世を去ってからも、その業は画の中で燃え続け、今も見るものに勇気と力を与えてくれる。

穏やかならざるこころを抱えて、会場を後にした。


展覧会は8月1日まで 名古屋の松坂屋美術館にて
[PR]
by buchi128 | 2010-07-09 05:40
<< 話題の名古屋場所 総合診療医 ドクターG 地上波で >>



今日も道端で出あった気になる猫と、きままなおしゃべり
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
メモ帳
最新のトラックバック
黒猫 性格
from 無題
書評:『100万回生きた..
from 酒井徹の日々改善
えがおの鮫珠(さめだま)
from えがおの鮫珠(さめだま)
骨盤矯正ダイエットを始めよう
from 骨盤矯正ダイエット体操の効果
新潟 スポット 恋愛メー..
from 恋愛商材 徹底研究レポ
あの人からのメッセージ
from 常習女
ナンだろサーチ/おかしい..
from 徹底サーチ
小学館 DIME2008..
from はがきによる懸賞情報
ひとことクイズ
from ひとことクイズ
にゃんこ道場
from にゃんこ道場
ライフログ
検索
タグ
(64)
(54)
(37)
(28)
(19)
(17)
(16)
(16)
(11)
(9)
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧